地震による子ども達の心理的ストレスははかり知れません。
これまでの平穏な暮らしが突然失われ、いつまた地震が起こるか分からないという不安定な気持ちを抱えながら日々生活しています。
文部科学省が東日本大震災の翌年の2012年に保護者に行った調査では、震災後のPTSDが疑われる子ども達は幼稚園で20%、小学校で18%、中学校で12%、高校では9%となり年齢が低いほどPTSDが疑われる割合が高くなっています。
親から片時も離れることができなくなったり、地震のたびに泣き叫んだり、乱暴な言動や無口になり引きこもるようになったり、過度に大人の要求にこたえようと頑張って疲弊してしまう子ども達もいます。
子ども達を支える保護者の方にも心を配る必要があり、先が見えない生活の中で、PTSDの症状を示す子どもの言動にイライラして感情的になって負の連鎖を引き起こしてしまったり、誰にも相談できず孤独な子育てから虐待に発展してしまう可能性があります。
保護者が笑顔で元気であることが子ども達の心の安定には必要不可欠です。
学校は再開されましたが、様々な事情で学校に行くことが難しい子ども達がいます。
車中泊を続けている子、人と一緒にいることが難しく引きこもっている子、誰とも関わることができずにいる生きづらい子ども達のために、オンラインでの居場所を開設します。
いつでも電波で繫がれる居場所で子ども達が安心して一緒にラジオ体操やストレッチなどを通して体を一緒に動かしたり、保健室を開設して個別で悩み相談に応じることで子ども達の心と体の安定と運動不足を解消して健やかな成長をはかることを目的としています。
保護者の方も一緒に体を動かすことで親子で一緒に楽しい時間を過ごすことができます。
また、カナダのライアソン大学の心理学の研究者チームが、犬の動画を観ることとストレス軽減の関連について実験を行った結果、不安感の軽減や幸福感とポジティブな効果が高くなったという結果が出されました。
動物と触れ合うことが難しい被災地の子ども達に向けてオンラインで犬の動画の配信を行うことで子ども達の心の安定をはかります。
また、保護者の方も子ども達と一緒に犬の動画を見ることで、一緒にリラックスした時間を過ごすことができます。
当法人は1月2日より石川県の被災地に入り羽咋市・珠洲市・輪島市・七尾市・能登町など関係団体と連携しながら食糧支援や井戸ほり、瓦礫の撤去、炊き出しなどの支援活動を継続しています。
被災地の子ども達、被災地以外からも子ども達がボランティアで駆けつけて、炊き出しなどの支援活動を行っています。
被災地支援をしている子ども達、被災地の子ども達、人と関わることに困難を感じている被災地の子ども達、様々な状況にある子ども達がオンラインでの電波を通じてツナガル居場所を見つけて、子ども達が孤独じゃなく安心してあるがまま、そのままの自分をさらけ出す事ができる居場所があることを感じ、被災地で誰かのために頑張っている仲間の姿に勇気をもらいこれからを生きていく自分自身の糧とし、仲間とつながって社会で生きていく生きる力を育むことを目的としています。